02 【臨床】
できるだけ歯を削らず神経を残す「精密保存」

他院で「神経を抜くしかない」「大きく削るしかない」と言われた深いむし歯であっても、当院は安易に歯を削りません。できるだけ歯を削らない治療によって神経を保存する(VPT)アプローチを第一に選択します。
- 客観的なデータに基づく精密う蝕・歯髄診断: 安易な切削や抜髄を避けるため、当院では治療前に多角的な精密検査を行います。通常のX線診査(パノラマ・デンタル)をはじめ、3次元で病巣を捉えるCT撮影(X線断層検査)、レーザーによってむし歯の進行度を数値化する「ダイアグノデント(レーザーう蝕診断器)」、そして「電気歯髄診断器」を活用。むし歯の正確な進行度と歯髄(神経)の生存反応を客観的に確認した上で、最適な治療計画を立案します。
- 切削(ドリル)を最小限に抑える「カリエスプロ(カリソルブ療法)」: 当院では、健康な組織を傷つけずにむし歯菌に侵された部分のみを識別して軟化させる「カリエスプロ(カリソルブ療法)」を導入しています。エアータービン等の切削器具(従来のドリル)の使用を最小限にとどめ、専用器具で、除去すべき軟化象牙質(むし歯)を優しく除去することができ、麻酔を使用する必要もほとんどありません。
- 神経が露出するリスクの低減と根管治療の回避: 特に深いむし歯(深在性う蝕)においては、薬剤が健康な象牙質とう蝕を正確に識別するため、神経が露出するリスクが低減し、時間のかかる根管治療(神経を抜く治療)になるリスクを回避できます。
- 先進のセメントを組み合わせた神経保護: さらに、持続的な殺菌力を持つ「銅イオンセメント」や、生体親和性に優れた「MTAセメント」を組み合わせることで、歯の生命線である神経を保護します。
- 歯の根元のむし歯(歯根う蝕)への精密アプローチ: また、歯の根元にできたむし歯(歯根う蝕)に対しても、拡大鏡やマイクロスコープを活用して患者様の負担を最小限に抑えた精密な治療が可能です。
- 抜歯を回避する「精密根管治療」: すでに神経が死んでしまっている歯や、根の先に膿が溜まって「抜歯」を宣告された歯(感染根管)に対しても諦めません。まずは三次元的なCTによる精密な事前診断で、肉眼や二次元のレントゲンでは見えない根の病巣や複雑な走行を正確に把握します。治療時は、唾液や細菌の侵入を遮断するラバーダム防湿を徹底し、肉眼の数十倍に視野を拡大するデジタルマイクロスコープを使用した環境下で、複雑に入り組んだ根の内部を消毒します。根管の拡大には、破折リスクを抑えるニッケルチタンファイル(患者様毎に必ず新品)を使用します。そして最後の仕上げである根管充填には、高い生体親和性と強力な殺菌・封鎖性を併せ持つMTAや最新のバイオセラミックス系材料を使用し、再感染の隙を与えず密閉します。これら世界基準のドクターワークにより、歯を残すための確実な再治療を行います。
- 土台を固める「根本的歯周病治療」:どんなに精密な被せ物を乗せても、それを支える歯ぐきや骨が崩れてしまっては意味がありません。当院では、外側と内側の両面からアプローチする独自の歯周組織再生・管理プログラムを行います。臨床においては、まずペリオプロ(歯石軟化剤)を使用します。これは低容量の次亜塩素酸とアミノ酸を主成分とし、スウェーデン医療製品庁の承認を受けた極めて安全な薬剤です。健康な歯肉や粘膜には一切影響を及ぼさず、頑固にこびりついた歯石の構造だけを安全に柔らかくするため、歯石除去を無痛的かつ徹底的に行うことが可能です。さらに、内側からの栄養指導と並行し、医療用プロバイオティクス(L.ロイテリ菌)を導入。当院では添加物への配慮から、香料を一切含まないスウェーデン・バイオガイア社の純粋な生菌オイル(ファラックス)を採用しています。お口や喉の体内菌の多様性を維持する2つの厳選されたロイテリ菌株、そしてビタミンD3の相乗効果により、悪玉菌の増殖を抑制。善玉菌優位の健康な口腔内フローラを構築し、お口から全身の防御力を高めるバクテリアセラピーを実施します。身体の内外からアプローチすることで、歯周組織を根本から強固で健康な状態へと導きます
