【根本原因から考える】毎日歯を磨いているのに、なぜむし歯になるのか?——体の内側から歯を守る「DFT理論」と栄養のお話

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毎日歯をみがいているのに、なぜ虫歯に?

「毎日朝晩しっかり歯を磨いているのに、またむし歯ができてしまった…」 そんなお悩みを抱える方は少なくありません。

一般的に、むし歯の予防といえば「丁寧な歯みがき(プラークコントロール)」や「フッ素塗布」といった外側からのケアが強調されがちです。これらは1960年代に提唱された「キーの3つの輪(細菌・宿主・糖質)」に時間を加えた古典的な理論に基づいています。

もちろん外側のケアも大切ですが、どれだけ歯を磨いてもむし歯を繰り返してしまう方がいるのはなぜでしょうか?

実は、むし歯の発生には「体の内側の環境」が深く関係しているのです。

1. 歯の中に備わる天然のバリア機能「DFT理論」とは?

「歯」は、硬い鉱物のような単なる「物」ではありません。生きている組織であり、内部には神経や血管が通っています。

そして健康な歯には、内側(歯髄)から外側(エナメル質表面)に向かって、象牙細管という微細な管を通って微小な液体が絶えず流れる仕組みが存在します。これが「DFT(象牙質内の液体移送システム:Dentinal Fluid Transport)」と呼ばれる理論です。

正常な状態(防波堤が機能している状態)

  • 歯の内側から外側へ向かう体液の流れがしっかり働いていると、お口の中の細菌や酸の侵入を自然と押し返します。
  • この液体にはミネラルや抗体などが含まれており、いわば「歯が自らを自動で洗浄し、守る天然のバリア機能」を果たしています。

つまり健康な歯は、自分の内側の力でむし歯菌を跳ね返しているのです。

2. なぜバリアがなくなり、むし歯ができるのか?

では、なぜこの優秀なバリア機能がストップしてしまうのでしょうか。

  • 砂糖の過剰摂取
  • 過度なストレスや睡眠不足
  • 運動不足
  • 体内のビタミン・ミネラル(特にカルシウムやマグネシウムなど)のバランス不全
  • 薬剤の服用、食品添加物の常用による鉱物代謝への影響

これらによって体内のホルモンバランスや代謝が乱れると、歯の内側を通る液体の流れが停止、あるいは「逆流(外から内へ)」を始めてしまいます。

流れが逆流すると、歯の表面についた細菌や酸、毒素を歯の内部へと自ら吸い込んでしまう状態になり、これがむし歯の引き金となってしまうのです。

3. 「表面を削って詰める」だけでは終わらせないために

もしバリア機能が低下した「むし歯になりやすい体の状態」のまま、できた穴だけを削って詰めても、根本的な解決にはなりません。しばらくすると同じ場所の隙間が二次カリエスになったり、別の歯がむし歯になったりを繰り返してしまいます。

だからこそ当院では、表面的な病巣の処置(外側のケア)にとどまらず、「むし歯にならない身体」を内側からつくることに力を入れています。

当院での具体的な内側ケアへのアプローチ

  1. スキャンアナライザー等による体内栄養分析 体の細胞レベルでの代謝や、体内ミネラルバランスの状態を客観的に評価します。
  2. 食生活・栄養指導 日々の食品添加物への配慮や、必要なミネラル・栄養素をしっかり補うための具体的な食事アドバイスを行います。

体の内側の代謝を整えて「健康なDFTの流れ」を取り戻すことこそが、歯本来の強いバリア機能を正常化させる鍵となります。

まとめ:できるだけ再治療をなくすことを目指して

当院が目指すのは、「治療が終わった後、再治療をしなくて済む状態」をつくることです。

  • 内側から: 食生活・体内栄養を整え、DFT理論に基づいた天然のバリア機能を高める
  • 外側から: 削る量を最小限に抑え、身体に優しい生体親和性の高い材料を使用して治療する。丁寧な歯磨きを行ってプラークを除去する。

「なぜむし歯になってしまうのか」その理由を知り、身体の内側から変えていくことが、生涯ご自身の歯で美味しく食べるための第一歩です。

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