できるだけ自分の歯を残したい方へ

できるだけ自分の歯を残すために、「なぜむし歯になったのか」を考える
「毎日きちんと歯を磨いているのに、なぜむし歯になってしまうのだろう。」
歯科医療に携わる中で、私はこの疑問について考えるようになりました。
むし歯になったところを治療することはもちろん大切です。
けれども、治療を繰り返すだけでは、また別の歯がむし歯になってしまうことがあります。
だからこそ私は、目の前のむし歯だけを見るのではなく、「なぜこの歯がむし歯になったのか」まで考えることを大切にしています。
DFTという考え方との出会い

小峰先生の講習会で、私はそれまでの歯科医療に対する考え方が大きく変わる経験をしました。
軟化した象牙質がその後の経過の中で変化し、神経を残すことができた症例を実際に見せていただいたのです。
そして、歯を長く使うためには、単純に「悪いところを削って治す」だけではなく、できるだけ天然の歯を守るという視点が重要であることを学びました。
その後、講習会に継続して参加する中で、DFT(Dentinal Fluid Transport)という考え方について学びました。
歯の内部には、象牙質を介した液体の動きがあることが知られています。
私はこの考え方を学んだことで、むし歯を単に「歯の表面の問題」として見るのではなく、歯そのものが持つ環境や、身体全体との関わりも含めて考えることを意識するようになりました。
DFT(象牙質内の液体輸送システム)とは? 歯の内部にある象牙質には、細かな管が無数に存在し、その中を歯髄側から歯の表面方向へ向かう液体の流れがあると考えられています。当院では、このDFTを歯が本来持っている防御機構の一つとして捉えています。むし歯を「削って治す」だけではなく、なぜむし歯になったのかを考える。そして、できるだけ天然の歯を傷つけず、その歯が本来持っている力を大切にする。その考え方が、当院の保存治療につながっています。
歯磨きだけではなく、毎日の生活にも目を向ける
むし歯や歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きや定期的なメンテナンスはもちろん大切です。
一方で、私は診療を続ける中で、食生活や生活習慣も口腔内の健康に関係していると考えるようになりました。
特に、糖類を摂取する頻度やタイミング、日々の食事、生活リズムなどについて一緒に考えること。
「歯磨きを頑張ってください」と伝えるだけではなく、
その方の毎日の生活の中に、むし歯や歯周病を繰り返す要因がないかを一緒に考えること。それも歯科医療の大切な役割だと考えています。
体内の状態にも目を向ける
歯や歯ぐきだけを見ていては分からないこともあります。
そこで当院では、体内のミネラルバランスなどを把握するための機器を用いた検査も取り入れています。
検査結果を「病気を診断するもの」として扱うのではなく、ご自身の身体や生活習慣について考えるきっかけの一つとして活用しています。
食事や生活についてお話ししながら、毎日の健康づくりについて一緒に考えていきます。
むし歯を治すことから、むし歯を繰り返さないために
むし歯ができたら、その歯を適切に治療する。
それは歯科医師として当然のことです。
そのうえで、
「なぜむし歯になったのだろう」
「どうすれば、この先むし歯を繰り返さずに済むだろう」
と考えることも、同じくらい大切だと思っています。
できるだけ自分の歯を長く使っていくために。
治療するだけで終わるのではなく、ご自身の歯と身体について知り、日々の生活を見直すこと。それを、そよかぜ歯科では大切にしています。
そのため、当院では治療だけでなく、歯科医院に通う回数をできるだけ減らしていくことを目指した、予防・メンテナンスのためのコースもご用意しています。
